体が歪んでいる??それって悪いこと??

体が歪んていると言われた・・・

最近、耳にする

 

・体が歪んでいる

・骨盤がずれている

・背骨がねじれている

 

このような類の言葉を聞いたりすると思います。

 

 

自分も患者さんのリハビリをするときに「昔、整体にいったときに骨盤がずれているといわれたんだよね〜」みたいなことをたまに言われたりします。

 

 

そもそも、これって悪いことなのでしょうか??

 

右の肩が下がっていたり、体が左に傾いていたりなにか原因がありそうなっています。

 

人間というのはそもそも、左右非対称な動物です。

 

 

見かけ上は左右対称にみえたりしますが、よく観察すると非対称性です。

 

例えば、、

・口角の高さ

・首の傾き

・肩の高さ

・肋骨の広がり具合

・骨盤の向き

・足部に向き

などなど、以外と左右で違いがあると思います。

 

 

さらに、外見だけでなく、体内のことでいうと

・左右の肺の構造

・心臓の位置

・胃や肝臓などの臓器

・神経的にも左右非対称(右脳、左脳など)

 

など体内にある臓器も左右対称ではないですよね!

 

 

また、その人のライフスタイルによっても変わってきます。

・カバンをいっつも右肩にかける人

・スポーツなどで反復した動作の繰り返し(野球だと右投げ、右打ちなど右上肢を頻繁に使う)

・座りかた

・立ちかた

などによっても非対称性が出て来る可能性があります。

 

 

つまり、これだけ左右非対称になる要素があるなかで果たして、左右対称が正しいのか??

 

必ずしも左右対称でなくてもいいような気がしてきますよね!

 

大切なのは、その左右非対称性が痛みや不調につながるものなのかどうかということが重要です。

 

健康な人でも非対称性の部分がありますが、それが特別体にたいしてなにか悪いことでなければ特に問題ではないことが考えられます。

 

 

ピラティスに関する呼吸の左右非対称性

ピラティスでは呼吸を重要視していますが、左右非対称性という観点から呼吸について少し説明していきます。

 

 

呼吸時に重要な筋肉である横隔膜もよくみると左右で大きさや厚さが違います。

横隔膜の右の下では肝臓が下から横隔膜を常に押し上げるような形で位置しています。下から押し上げられることで、ドーム上の形を保ちやすくなり、横隔膜の機能を果たしやすくします。

 

逆に横隔膜の左上には心臓があり常に上から押しつぶされるような形で位置しています。

 

そのため、綺麗なドーム上の形を維持しづらく、機能的にも右と比較すると動きにくくなってしまいます。

 

 

つまり、人間は右側のほうが呼吸しやすく、右側の方が安定しやすいということにもなってきます

 

 

ここで一度自分の呼吸はどのような状態なのかを確認してみましょう!!

・両手を左右の肋骨に添える

・鼻から息を吸う

・口から息を吐く

 

このときの肋骨の動き具合はどうでしょうか??

左右同じように肋骨が開いたり縮んだりしていますか??

どちらかがあまり動いていないでしょうか??

 

 

先ほど述べたように、横隔膜の構造的に右側の方が動きやすくなっている場合、左側の肋骨の動きが悪くなっている可能性もあります。

 

 

そうなってくると、重心も右側によってしまい、腰痛やひざ痛、股関節痛などに繋がって来る可能性もあります。

つまり、左側での呼吸もしっかりと行える必要があるということです。

 

 

ワンポイントアドバイスとしては、左側の肺に空気を入れ込むように息を吸って、その吸った空気を左側の肺から全部吐き出すようなイメージで呼吸をすることで、左側の動きが変わってきます!

 

 

要は左の肺を大きく広げて、深く縮めるイメージです!

 

 

最初の話に戻りますが、骨盤が歪んでいるとか背骨がねじれているとか特別気にしなくても、みんな左右非対称なことが多いですよということです。

 

 

ただそれが、痛みや不調の原因であれば治療をする必要がありますよということです。

 

 

何でもかんでも「自分は骨盤が歪んでいるから腰が痛いんだ〜」とあまり思い込みすぎず、そもそもが人間という動物は左右非対称なんだという情報があるだけで「歪んでいる」の捉え方が少しかわってくると思います。