体の不調に関係する血流の話
朝起きるのがだるい、起きたときから体がだるい、夜眠れない、体が冷える、生理痛がひどい、体がぼーっとしているなど現代の人にとって体に不調をきたすことが多くなってきています。
この要因の一つに「血流」が関係していることもあります。
たしかに血流が悪いと心筋梗塞や脳梗塞などの疾患になるリスクが高くなるというイメージや足がむくむなどの想像することが多いと思います。
今回は血流について整理してご紹介していきます。
心臓を出た血液は全身の血管を巡り、また心臓へと戻ってきます。この流れを血流と言います。
血液は全身を流れることで5つの働きをします。
①水分を保つ
②酸素や栄養素、ホルモンを運ぶ
③老廃物や二酸化炭素を回収する
④体温の維持
⑤免疫系としての機能
血流が悪くなるとどうなるか!?
・水分バランスが悪くなりむくみにつながる
・酸素が届かずカロリーが燃やせず、太る
・老廃物が体内に蓄積し、体がだるくなる
・体温が維持できなくなり冷える
・免疫力が低下し、病気がち
これらの不調が最初は単なるむくみといった何気ない症状が、お互いに影響しあい、不調をさらに悪化させる可能性もあります。
生理不順、生理痛、不妊、更年期障害、ホルモンや自律神経のトラブルなど、また、血流が悪くなると、うつ、落ち込み、イライラといったネガティブな感情が出やすくなってしまいます。
血流が悪いとはどうゆうことか??
血流が悪いということは大きく3つに分けられます。
①血が作れない
②血が足りない
③血が流れない
つまり、いくら血流をながれるように、マッサージしてもそもそも流れる血の量が足りなければ血流自体は改善されないということです。
血をつくることができないために血が足りなくなり、足りなくなるために血が流れなくなるという順序があります。
①血が作れない
血が作れない方には胃腸の機能が低下している可能性があります。胃腸が機能していないと栄養素を吸収できず、血液の原料そのものが体に吸収されないからです。
人間は口にしたものでしか体は作れません。水や食物など体を構成する全ての物質は胃腸を玄関口として体内に入ってきます。つまり、胃腸が弱っていると玄関口から入ってくる栄養がうまく消化吸収できなくなってしまいます。
特に女性では生理という形で毎月血液を失っています。つまり、血液をより作らなければならないということになってきます。それが産婦人科系のトラブルにつながったりもしてきます。
◯血をつくるためには
・朝ごはんを抜かない
・バランスのとれた食事
・規則的なリズムで3食
・血の原料でもあるタンパク質をとる(お肉)
※管理されてあれば、一週間の断食で胃腸の状態を整えるのもいいです。
血が足りない
上述したように、女性では生理によって血液を多く失ってしまいます。そのため、全身の臓器に必要な血液を供給できず足りない状態となってしまいます。
臓器も細胞の集合体です。細胞は血液によって栄養されています。その血液がたりていないと、十分な細胞の活動ができなくなってしまいます。
◯元気な血を増やすには
血を増やすことと睡眠に関係があるため、十分な睡眠をとる必要があります。夢をよく見る人は深い睡眠をとれていない、熟睡できていない証拠でもあります。
睡眠をとることで寝ている間、脳がデトックスされ朝起きたときにすっきりと目を覚ますことができます。
血が流れない
せっかく元気な血を増やしてもそれが全身を流れなければもったいないです。血の流れを阻害してしまう要因として、ストレスがあります。
ストレスを感じると血管の動きをコントロールする自律神経の交感神経が優位になり、血管を収縮させてしまいます。収縮すると血の通り道が狭くなり、血が流れるのを阻害してしまいます。
◯血の流れを改善させるには
大切なこと、巡っている血液をしっかりと心臓に戻してあげる機能です。この機能を補助してくれる機能として筋肉のポンプ作用と呼吸があります。
筋肉のポンプ作用は筋肉が収縮・弛緩することで血管を絞り上げるように働き、血液を押し上げて心臓に戻してくれる作用です。
また、呼吸によってもその血液の流れを改善させて、心臓に血液を戻す手助けをしてくれます。
しかし、その際に横隔膜がしっかり動いていることが大切であり、浅い呼吸ではあまり効果が期待できません。
しっかりと肋骨が広がったり、縮んだりと動きを確認しながら呼吸をすることが重要です。
このように、血流について軽くまとめましたが、しっかりとした食事、睡眠、ストレスを感じないように生活するといったことが大切になってきます。
シンプルではありますが、以外と難しいですよね
でも、こういった情報を知っとくだけでも少し意識が変化することで、健康への一歩が踏み出せるので、機会があれば生活習慣を見直してみてください!!