呼吸って??
みなさんが思う呼吸のイメージにはどんなイメージがあるでしょうか??
「空気をすって、カラダに酸素を取り込み、二酸化炭素を出す!!」というようなイメージでしょうか??
はい、その通りです!!
普通っちゃ普通のことですが、めちゃめちゃ重要なことです!!
人間は1日に約2万回以上呼吸を行います、一生涯にすると6億回以上です!!
私たちが吸い込んだ空気は生命エネルギーの燃料となります。
空気を吸う→気管支→肺→血液に酸素を送り込む
空気を吐く→新陳代謝の老廃物である二酸化炭素が体外にでる
よくいうガス交換というものです。
ちなみに空気は79%が窒素で21%が酸素なんです。そのほかにも水蒸気やヘリウムなどのガスがわずかに含まれています。
この21%の酸素はカラダのあらゆる細胞に必要不可欠であり、すべて体内で利用されます。
呼吸器系の1つ 胸膜
胸膜とは薄い二重の膜で、一枚は肺を覆い(臓側胸膜)、もう一枚は肺を保護する膜(壁側胸膜)がある。
この二枚の膜の間には隙間があり、胸腔という。
胸腔には液体が満ちていて、呼吸をするときの肺の動きをスムーズにする潤滑油のような役割がある。
この機能があるため、1日2万回以上呼吸をしても余計なエネルギーを消費せずに行えている。
このスムーズな動きが阻害されてしまうと、うまく呼吸ができなくなり、呼吸をするのに余計なエネルギーを消費してしまい、疲労感や倦怠感などにつながっていきます。
その要因として、肋骨の周りにある筋肉(肋間筋)が硬くなったり、背骨の動きが硬くなったり、横隔膜がうまく機能しないことで胸郭の動きが硬くなったりすることでスムーズに肺が広がったり縮まったりできなくなってしまいます。
カラダの酸性?アルカリ性?
呼吸がうまくいかず、二酸化炭素が体外に排出できなくなってくるとカラダは酸性に傾いてきます。
どうゆうことかというと、人間は酸性とアルカリ性のバランスを保ちながら機能しています。このバランスを保とうとする体内の働きをホメオスタシスと言います。
つまり、二酸化炭素が体内に増えてくると、カラダが酸性に傾いてきます。酸性に傾くことで体に色々な不調を引き起こす可能性が出てきます。
・慢性的な痛み
・機嫌が悪くなったり、イライラしやすくなる
・十分に寝ているはずなのに、疲れを感じる
・にきびなど、お肌のトラブル
・憂鬱な気分になる
・集中するのが難しく、頭がぼんやりする
・頭痛
・食欲の減退
・肌が乾燥
・肩がこる
・下痢や便秘になりやすい
・息が切れやすい
・感染症にかかりやすい
・心拍数が増加し、動悸がある
・筋肉のけいれんやこむら返りになる
・腹部の不快感
このような体の不調の原因の1つに呼吸が関与しているかもしれません。
呼吸機能を大切にするポイント
呼吸機能を低下させないように心がけるポイントをいくつかご紹介致します。
環境面
・禁煙
・空気が汚染されているところを避ける
(混雑した街路、煙が充満したところ、高湿多湿)
・エアコンに注意
(車のエアコンがイメージしやすい。しばらく使ってない状態で久しぶりにつけると嫌な匂いがすることがあると思います。)
・花粉が流行る時期には注意
食事面
・体重が増えれば、横隔膜や肺にとっても荷重になるので体重増加に気をつける
・肝臓に負担をかけると、副鼻腔や気管支などの粘膜に影響するため、アルコールやチョコレートなどには注意が必要
アルカリ性食品
野菜(ほうれん草、ゴボウ、サツマイモ、ニンジン、里芋、キュウリなど)、果物(メロンなど)、海藻(ひじき、ワカメ、昆布等)、キノコ、大豆製品、梅干し、牛乳などナトリウム・カルシウム・カリウム・マグネシウムを含む
食品酸性
食品肉類(豚肉、牛肉、鶏肉など)、魚類、卵、砂糖、穀類(米、酢、小麦等)など硫黄やリンを多く含む食品
このように、環境や食事の面からも意識できることがあります。
もちろん、ピラティスでも効率的な呼吸運動の実践や呼吸運動に必要な背骨、胸郭の柔軟性の向上を期待できます!!
呼吸の大切さについて少しでも理解いただけたら嬉しいです!
そして、その呼吸を、ピラティスでもっと改善できるんだと知っていただきピラティスに興味を持っていただけたらさらに嬉しいです笑