ウォーミングアップとしてのピラティス

ウォーミンブアップとしてのピラティス

ピラティスは多くのアスリートのトレーニングとして取り入れられています。それは、単純な体幹トレーニングという目的に留まらず、障害予防(怪我予防)、コンディショニングとしても有効であると認知されてきています。

 

 

今回はウォーミングアップとしてピラティスが有効な理由などを紹介していきます。

 

 

ウォーミングアップの目的

そもそもウォーミングアップの目的をご存知でしょうか??

 

 

ウォーミングアップの目的はトレーニングや練習、試合前に行うことで、筋肉の温度を上げ、動きやすいように筋肉をアクティベートする目的があります。

 

 

筋肉を動きやすい状態にすることで、効率的、かつ安全に運動が実施できるようになります。

 

そうすることで、障害予防となり100%の力を発揮するための準備を整えるという目ことに繋がります。

 

 

また、フィジカル面のほかにメンタル面の調整としての目的があります。いつもと環境が違った場所での試合や対戦相手がいたりすると緊張が高まり、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまったりします。

したがって、その緊張を緩和する目的があります。

 

 

このように、ウォーミングアップの目的はフィジカル面とメンタル面の調整のために必要となってきます。

 

 

ちなみにピラティスはフィジカル面とメンタル面、両方に適用できる非常に秀逸なメソッドであります。

 

 

ウォーミングアップで生じる体内の変化

ウォーミングアップで達成されるべき、必要なこと

 

1、筋温の上昇

2、可動性を高める

3、心肺機能の準備

4、競技動作に必要な要素の活性化

5、コンディショニングの確認

6、メンタルの調整

7、神経伝達速度の増加

 

 

1、筋温の上昇

筋温をあげることは身体も心もアクティベートすることであり、全身の協調性を高めるのに有効です。筋温があがると、筋の粘弾抵抗が低下し筋が収縮する際の抵抗がちいさくなるため、スムーズな筋発揮に繋がります。

 

 

2、可動性を高める

運動に適切な筋温に達すると筋・腱や関節の可動性を上がります。

 

 

3、心肺機能の準備

ウォーミングアップなしで急に運動すると、心肺機能が運動についていかず、必要な持久力が発揮できなくなります。そのため、ウォーミングアップが必要になってきます。

 

 

4、競技動作に必要な要素の活性化

それぞれの競技における特徴的な動作を本番をイメージしながら何割かの力の発揮をすることで予行となり、本番で動きやすくなります。

 

 

5、コンディショニングの確認

温度や湿度といった天候の状態、フィールドの状態などその環境と自分自身のコンディショニングをウォーミングアップ内の時間で把握し、状況に応じて調整する

 

 

6、メンタルの調整

集中力を高めたり、リラックスさせたり、そのときの状態にあわえて行なっていく。

 

 

7、神経伝達速度の増加

筋温が上昇することで神経機能が亢進します。これによって脳が指令してから筋肉が収縮するまでの時間が短縮され、神経・筋機能が活性化されます。

 

 

 

ピラティスがウォーミングアップに有効な理由

試合や運動前に少し反動をつけたストレッチ(ダイナミックストレッチ)などがありますが、ピラティスはダイナミックストレッチ同様に標的とする筋群の拮抗筋を随意的に収縮させ、相反性抑制による筋肉の伸張を行います。

 

 

つまり、筋肉に刺激をいれて可動域を広げたり、筋温の上昇をはかります。

 

 

さらに、腹横筋などのインナーユニットを活性化させ、骨盤や体幹の安定性が高まります。

このインナーユニットが機能していないとアウターユニットがうまく働いてきません。

 

 

ピラティスではインナーユニットを活性化させ、アウターユニットを使いやすくします。そして、体幹を安定性させた状態で四肢の運動のコントロールができるように身体を活性化させます。

 

 

また、メンタル面ではピラティスでは呼吸をとても意識しているため、慣れない場所や緊張している精神状態を調整させます。

 

 

息を吐くことで、副交感神経が優位になりある程度リラックスできます。緊張した場面で心を落ち着かせることでパフォーマンスアップに繋がります。

 

 

ここでウォーミングアップでおすすめしたいピラティスを紹介いたします。

 

『スイミング』

体幹を安定性さた状態で四肢を動かし、コーディネーション能力の向上

全身運動なので、全体の筋温の上昇をはかります。

 

肩がすくんだり、腰を反りすぎたりしないように気をつけましょう。