睡眠と運動
日々の多忙な仕事によるストレスや、不規則な生活による体へのストレスなど人間には色々な負荷やストレスがかかっています。そのような生活をしていると肉体だけでなく精神的にも不調をきたしてしまいます。
その中の不調の一つとして不眠があります。夜寝つきが悪い、寝ても目が覚めたりを繰り返す、お朝起きてもまだ眠いなど、どれも睡眠の不調であります。
では、不眠をどのように改善させていけばいいのか??
今回は運動との関係性にフォーカスしてご紹介いたします。
睡眠のメカニズム
まずは、睡眠とは??と言うところから説明していきます。
一度はきいたことあるかもしてませんが、睡眠のなかでキーワードとなるのが
・レム睡眠
・ノンレム睡眠
という言葉です。
レム睡眠は深い眠りに入る一歩手前の状態、寝始めの状態
ノンレム睡眠はぐっすりと寝ている状態
つまり、ノンレム睡眠の時間が多ければ深く眠れているということになります。
ちなみに夢をみている時はレム睡眠の状態の時です。この時に脳の活動が活発になっており、外見上は寝ているように見えますが、実際は浅い睡眠状態にあります。
運動と睡眠の関係性
では運動と睡眠との関係性はどうなのか??というところですが
運動後(筋トレなど)の睡眠時の体温が上昇し、ノンレム睡眠のなかでもより深い睡眠である徐波睡眠というものを誘発します。
運動によって心拍数が増加し、迷走神経という自律神経の働きが活発になる。これによって睡眠時は心拍数が下がり、体がリラックスし睡眠の質が改善する
運動が精神的な不安を解消するとも言われています。BDNFという神経栄養因子というものが増加しそれが、睡眠の質を改善させてくれます。
他には、成長ホルモンの増加、グルコースの代謝、など睡眠の質を改善させる要素があります。
ちなみに睡眠以外にも運動がもたらす体にとって良いこととして、頭が良くなったり、記憶力が良くなったり、やる気がでたりします。
運動以外で睡眠の質を高める心がけ
運動をすれば眠れるのか!?という部分ですが、運動は大切ですが、いくら運動をしていても生活の中で、不規則な食事や不規則な生活習慣を行なっていると不眠は解消されない可能性が高いです。
そのため、運動+生活習慣の見直しをしていく必要があります。
「今日は忙しくて運動できなかったから、あまり夜更かししないでおこう」というような心がけが必要になってきます。
寝る前に控えた方がいいこと
・食事
・飲酒
・激しい運動
・熱いお風呂
・視覚系娯楽(ゲーム、映画)
・光刺激が強いもの(スマホ、パソコン、テレビ)
・明るい場所で過ごす(必要以上に明るい場所)
などがありますが、以上のことは、睡眠という体をリラックス、休憩させる状態に入ろうとしている時間帯の体に邪魔をしてしまうような行動です。
このような交感神経が優位な状態(目がぱっちりしている、心臓がドキドキしている、頭がさえている)ではなかなか寝付けないなと想像できると思います。
睡眠とピラティス
睡眠の質を改善させるには運動が良いですよ〜と説明しましたが、運動にもいろいろ種類があると思います。
筋トレやランニング、エアロバイクのような有酸素運動、スポーツ、などありますが、その中でもピラティスをおすすめする理由をお伝えしていきます。
・ストレスレベルを下げる(ストレス耐性を高める)
不眠の原因でもある、精神的ストレス(多忙な仕事、人間関係のバランスなど)から体を守る効果があります。ピラティスを行うことで、ストレスレベルをさげて、心も体も健康にすることが可能です。
・呼吸による神経系の賦活作用
ピラティスでは呼吸を重要視しており、呼吸を意識することでリラクセーション効果にもなり、自律神経のバランスを整えることができます。
・筋トレの要素も入っている
ピラティスでは、筋肉を強化させたり、体の柔軟性を改善させる効果があります。その中でも筋トレは、睡眠の質を改善させるだけでなく、ガンになる可能性を下げたり、糖尿病のリスクをさせたり、抑うつ症状の軽減、認知機能の改善、全身性炎症の減少など体にとって良いことが多く含まれています。
ピラティスでは、筋トレの要素も含まれるので、不眠以外の体の不調も改善される可能性があります。
このように、数多くある運動の中でもピラティスをおすすめする理由を述べましたが、先ほどもお伝えしたように、運動だけでは不眠が改善しないこともあります、その時は生活の習慣もあわせて見返してみることが重要です。