モーターコントロールって何??ピラティス

モーターコントロールって何??

ブログの中で何回が出てきているモーターコントロールという言葉

 

ピラティスの効果にモーターコントロールというものがありますが、これは運動制御という意味で、動作の中で負担がかからないような動きができるようコントロールするという意味です。

 

 

例えば、いつも重いものを運ぶような仕事をしている場合、なんとなく腰に負担がかかるな〜と予測ができますよね!?

 

 

ものを持つ時の姿勢やどれくらいの筋力を発揮するのか、そして筋力を発揮するタイミングはどうか、背筋と腹筋のバランスはどうか(背筋ばかり活動していないか?)、そもそも筋力を発揮できるモチベーションなのか、重さはだいたい20kgだから◯%くらいの力で持てばいいか、、、

 

などなどひとつの動作においてこれだけ(まだまだたくさん)体の中で細かい運動の設定をしなければなりません。

 

この細かい運動の設定ができないとものを持つという動作で体のどこかに負担がかかって腰痛といったような症状が出てきます。

 

 

その運動の細かい設定をするのは脳です。

 

 

運動における人間の感覚や経験などの情報を脳で統合しそれをもとにこのように動けと運動のプログラム(筋力の発揮のタイミングや筋発揮のバランスなど)を立てます。

 

 

そのプログラムを神経を通して手や足、体幹の筋肉などに「こういう風に動けー」と司令を送ることで効率的な動作でものを持つことができるということです。

 

 

運動のプログラムをうまく立てられなかったり、プログラムを立ててもそれ通りにうまく体をコントロールできなかったりすることで、腰痛などに繋がってきます。

 

 

スポーツ選手ではケガの予防のためや、運動をうまくコントロールすることでパフォーマンスの向上にも繋がってきます。

 

 

 

まとめると

感覚(視覚や触覚)、経験をなどをもとに脳が働く

⬇︎

こうゆうように動くと体に負担がかからず効率的だよ〜

脳でプログラム

⬇︎

脳からの運動司令

このプログラム通り動きなさい!

⬇︎

筋肉(筋骨格系)が活動

⬇︎

動作を遂行

 

この経路のどこかでエラーが起きてくると運動制御機能に支障が出てきます。

それが持続してくると痛みとして、この運動の仕方はダメですよーと体に知らせてくれたりします。

 

 

腰を反ったら痛いという時に

筋トレをしたら痛みが改善するのか

ストレッチして筋肉が柔らかくなれば痛みがなくなるのか

 

 

という単純なものではなく、脳をふくめた中枢神経系の働きなど複雑に多くのことが統合されているとうことです。

 

 

 

腰を反るときに必要な筋肉、筋発揮のタイミング、背骨ひとつひとつが分離して動く、軸伸張、頭部・頚椎・胸椎・腰椎のそれぞれの柔らかさなど色々な機能が統合されて初めて効率的な動作ができ、痛みなく腰を反れるようになります。

 

 

もちろん筋トレもストレッチもひとつの手段ではあり必要な時もあります。

 

 

 

コントロロジー

このコントロロジーとはピラティスの創始者が考案した概念で身体、心、精神をコントロールするという意があります。

 

つまり、ピラティスには体をいろいろな視点からコントロールすることに独自性を持っており、重点をおいたメソッドでもあります。

 

それは、日常生活からスポーツにおけるあらゆる動作においてのコントロール(コントロロジー)でもあります。

 

 

 

どうやって運動をコントロールするの??

実際にどうやって運動をコントロールするのか?というところですが

実際の動作のなかでは、どのタイミングでどこの関節をどう動かしてとか、何筋と何筋とのバランスを考えて、とかそんなこと考えながら動かないですよね笑

 

動作において無意識的(もちろん意識的に考えて行動する場面もありますが)に行われます。

無意識的に上記で述べた動作のプログラムを遂行しているということです。

しかし、そもそもそのような効率的な運動を意識的にできなくて、無意識の状態でその機能を発揮できるでしょうか??

 

 

なかなか難しいと思います、、、

 

 

意識的に体の使い方を学習していくのがピラティスなのですが、基本的に効率的に体を動かすには動きのバリエーションが必要です。

 

 

どういゆことかというと、背骨を猫のように丸めることができたり、兵隊さんのように背筋をピンと伸ばせることができたり、必要に応じて姿勢や動作を自由自在に変化させられる自由度があるということです。

 

 

猫背の人は常に背骨が丸まった状態であるために、伸ばすという自由度が制限されてしまうことで、効率的な動きができなくってきます。

 

 

話を戻しますが、ピラティスではまずは意識的に動かしにくくなっている部分や弱っている部分を活性化させ、自分の中でもその変化に気づいてもらい自由度を広げ、効率的な動きを獲得していきます。

 

 

例えば、

腰椎(背骨)を丸めるってこうゆうことなのか〜

こうゆう風に呼吸をすれば肋骨が動いているのを確認できる!

今はこの部分をストレッチしているんだな〜

床を押すってこうゆう感覚なんだ〜

しっかりとお尻の筋肉に効いているな〜

 

これらは全て自分自身で感じる体の変化や体の使い方を認識している場面です。

 

こういったように、ピラティスをしながら自分の体がどう動いてどう感じるのかというのを意識的に認識し、それが機能してくると無意識になっても効率的な体に負担のかからない動作に繋がっていきます。

 

 

 

このような運動のコントロールのことをモーターコントロールと言います。まずは難しく考えないで自分の体に目を向けてどこが硬くてどこが弱いのかとか呼吸をした時の肋骨ってこういう風に動くんだとか些細なことで感じ取ることからでも全然オッケーです!!