足のむくみをピラティスで解決!?

そもそも、なぜ足がむくむのか?

特に女性に多い足のむくみの悩みですが、そもそもの足に何が起きているのか?

一般的に足の血流が滞っている状態が続くと足がむくんできます。

 

足の血流(静脈血)が滞る

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血管の圧が上昇

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静脈から血漿成分(水分)が漏れ出す

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浮腫(むくみ)

 

静脈には血液の逆流を防ぐ弁という物が備わっていたり、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉のポンプ作用により、重力に逆らい心臓に血液を戻そうとします。

 

しかし、長時間歩いたり、立ちっぱなしの状態が続くと足の筋肉のポンプ作用が低下し、血液を心臓に戻せなくなってしまいます。

 

 

そして、このむくみの原因は様々なものがあります。

・運動不足

・筋力低下

・水分や塩分の取りすぎ

・薬の副作用

・月経前症候群

・腎不全

・心不全

・肝不全

などなどたくさんあります。

 

 

筋ポンプ作用の低下について

今回はピラティスとむくみということを絡めて筋ポンプ作用についてもう少し、ご説明します。

 

そもそもなぜ筋肉のポンプ作用が低下してしまうのか?

上記でも記載したように、長時間歩いたり、立ちっぱなしによって、筋肉が疲れてきて低下するということを述べましたが、長時間歩いたけど足がむくむ人もいればむくまない人もいます。それはなぜか?

 

むくみやすい人は筋ポンプ作用を担うふくらはぎの筋肉を効率悪く使用するような、疲労がたまりやすくなる歩き方や立ち方をしているということです。

 

ピラティスのニュートラルポジションと足の関係

では、ふくらはぎを必要以上に疲労させないようにするには、1つのポイントとして、ピラティスのニュートラルポジションの獲得があります。

 

ニュトラルポジションとは

肋骨の出っ張っている部分(第10肋骨)と骨盤の出っ張っている部分(上前腸骨棘)、恥骨を結んだラインが揃っているポジションです。

 

この中でも肋骨が前に開いていることをリブフレアと言います。

このリブフレア(または局所的な脊柱の伸展)が生じていることで、足をついた時に生じる地面からの床反力が胸椎のあたりでその衝撃を逃がすことができ無くなります。

 

(本来は足をついて足から、膝、股関節、骨盤、腰椎、胸椎、頚椎、頭部というように上方へ効率よく伝達されなければなりません。)

 

地面からの衝撃を逃がせなくなることで、歩く時に前進する推進力が低下しそれを補おうとして、足で力一杯地面を蹴ることで前への推進力を作ろう(代償)としてしまいます。

 

歩く時に地面を蹴る筋肉の1つにふくらはぎの筋肉があります。つまり、ふくらはぎの筋肉を余計に使って歩くことになります。その結果足のむくみに繋がってしまします。

 

まとめると

 

肋骨が開いている(リブフレアまたは、局所的な脊柱の伸展)

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床からの衝撃をうまく逃がすことができなくなる

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前方への推進力が低下

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足の筋肉(ふくらはぎ)を余計に働かせて前方への推進力を作ろうとする

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その結果、筋肉が疲労し筋ポンプ作用が低下

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足のむくみ

 

 

ちなみに、局所的な脊柱の伸展とは、背骨が部分てきに伸展することで、肋骨が前に飛び出たようになります。これもリブフレア同様地面からの衝撃をうまく逃がすことができなくなります。

 

難しい事を言いましたが要は、ピラティスにおける体幹部のニュートラルポジションの獲得により、むくみを予防、改善できたりするということです。

 

 

 

この肋骨が開いている状態を改善させる最初の方法として、呼吸運動でまずは肋骨が沈み込むのを手で触って確認することから始めるといいです。

 

◯両膝を立てて仰向けで寝た状態で、両手を肋骨にそえた姿勢からスタート

 

⑴息を鼻から吸う

⑵息を口から“ハー”と吐く

⑶吸った空気を全部出し切るように吐く

⑷そうすると肋骨が沈みこむのが確認できると思います。

 

 

ピラティスではこの状態を基本にエクササイズを行なっていきます。そうする事でリブフレアを改善していきます。

 

なんとなく足がむくんでいるからマッサージをしたり、今ではマッサージをしてくれる機械なんかもあります。それはそれで楽にはなりますが、あくまでもそれは一時的なものです。また生活の中で長時間歩いたりすると足がむくんでしまうというような状況を変えるには、むくみの根本を改善させることが必要となってくるという事を皆さんにしっていただければなと思います!