そもそも、なぜピラティス なのか?

現在、体の健康のために色々な運動があります。ジムでの筋トレ、ヨガ、ストレッチ、フェルデンクライシスなど様々なボディワークや健康に関する体操などがあります。

 

もちろんそれぞれに、体にとって良いものだと思います。

 

ではなぜ、たくさんそのようなものがある中で自分はピラティス なのか?

 

そもそもピラティス とはドイツ人のピラティス さんという方が第一次世界大戦中、怪我人の機能回復にピラティス を用いたのが始まりでした。

 

つまり、怪我人に対してのリハビリとしてピラティス を行なっていたというわけです。自分の仕事と重なる部分があったということです。

 

そして、ピラティス さんは10レッスンで気分がよくなり、 20レッスンで見た目がよくなり、 30レッスンで完全に新しい身体になりますという言葉を残しています。

 

実際に自分が初めてピラティスのレッスンを受けた時、あきらかに体の感覚が変化していました。しっかりと地に足がつき、体が軽くなり(運動をしたのにもかかわらず)、姿勢もよくなっていました。

 

そして、なによりもモーターコントロールといって、適切な体の使い方を学習し効率的な体の使い方を強化できるというメリットがあります。

間違った体の使い方で動作を反復していると無理がかかり痛みなどにつながります。

 

例えば、なにかものを持つ時に100%の力を使う必要がない場合、その物の重さによって、100%の内の56%の力で持てば効率よく持てるとしたら、その56%の力をうまく調整し余計な力みなく正しい腕の動かしたかで物をもつことができるようになるイメージです。

 

そのため、体幹部の安定性や抹消部のコントロールを意識させ、体の動きを調節するようなエクササイズがピラティスのなかで多いです。

 

こうした能力は単純に筋トレしただけでは身につかないことであり、生活やスポーツ、仕事で必要な機能として筋力の最大よりも、いくつもの筋肉の調整や、コントロールの仕方を身につけたほうが、より機能的ではないかと思っています。

 

また、自分が所属しているPHIというピラティスの団体は特有の修正という難易度を落として初心者の方や、高齢の方に無理のかからないような手段を用いたり、逆に応用という普段から運動をしている方やアスリートに対してもしっかりと負荷をかけられるぐらい難易度をあげたりもでき、幅広く対応できるというのも魅力のひとつです。

 

こういった観点から体の専門家である理学療法士として、リハビリが始まりであるピラティスを掛け合わせることで、より効果を発揮できると感じ自分はピラティスを実践していますし、それを多くの人に伝えられればいいなと考えています。